国内外で幅広く活躍する、股関節チーム

股関節外科は、北里大学整形外科学初代教授 山本 真教授、先代 糸満盛憲教授より受け継がれてきた当教室の看板の1つです。現在は高平尚伸教授の下、3人のスタッフと大学院生が1つのチームとして診療、研究に従事しています。外来患者数、手術症例数の多さは全国有数であり、学会活動等の研究活動も積極的に行っています。2016年には、日本股関節学会奨励賞である大正アワード最優秀賞を福島先生が受賞されています。高平医師は数ヶ国語を堪能に操り、アジアを中心に海外の著名なDr.と親密な関係を築かれています。内山医師はドイツのフライブルグ大学、福島医師はスイスのベルン大学に留学しており、海外施設との交流も非常に盛んです。股関節外科における新しい分野である、股関節鏡視下手術にも積極的に取り組んでおり、福島医師は海外も含めたセミナーの講師、講演を多数行っています。また、股関節部のスポーツ傷害の治療にも多数携わっており、トップアスリートの診療も行っています。 APOA 2011 主催大学のパーティーで挨拶する高平医師 University of Bernにて福島医師

"関節温存"を追求した、治療方針

当教室の股関節に対する基本的な考え方は"関節温存"つまりは"人工関節を最終手段とする治療"という一貫としたものです。人工関節隆盛の昨今ですが、関節温存、関節再生を目指す骨切り術を手術治療の柱においています。骨切り術を行った後に再生されていく股関節には、"生体の妙"を感じ、一例一例に特別な感慨が生まれます。股関節疾患におけるほぼ全ての手術手技を行っている教室として日本股関節学会認定トレーニング施設にも指定されています。 末期股関節症に対する外反屈曲骨切り術(VFO)

人工股関節全置換術の成績も全国トップクラス!

人工股関節全置換術(THA:Total Hip Arthroplasty)の手術件数は、年々増加傾向にあり、現在日本では年間4万件以上の手術が行われています。しかし、THAには耐久性(長期的な弛み)や感染症といった問題が完全には解決されていません。私たちは、”安全かつ確実で再現性の高い(どのような患者さんに対しても同様の質を提供できる)手術“に加えて、”早期社会復帰“を目指しています。初回人工関節置換時には最少侵襲手術(MIS:可能な限り傷を小さくし、筋肉を切らない方法)を可能な患者さんには全例行っており、積極的なリハビリテーションを推奨しています。加えて、感染や深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)等の手術合併症に対する対策、研究も積極的に行っています。これまでに当院で行ったTHAの結果を振り返るだけでなく、学会・研究会へ積極的に参加し、また最新の医学論文から知見を得るなど、常に向上心を持ち続け、より質の高い医療を実践しています。 人工関節を入れ替える必要がある再置換術においても、骨欠損が著しい症例に対しては、当教室は東日本で唯一である組織移植学会認定骨バンクを有しており、同種骨移植を併用した生物学的な股関節再建手術を行っており、遠方からも多くの患者さんをご紹介いただいています。 当院で開発した人工関節
A-I Hip system 術後単純エックス線画像

伝統を大事にしながら、和気あいあいとした雰囲気の中で革新を続けています

チーム内は非常に和気あいあいとしており、伝統を大切にしながらも常に新しいアイデアを積極的に出し合い、お互いに高め合っています。学会等でも、高平医師以下一体で動くので、目立った存在として他大学の先生方からも”北里大学は勢いがあるね”、”北里大学は仲がいいね”と言われています。 是非、われわれと世界の第一線で戦ってみませんか。勢いのある皆さんを、心からお待ちしております。

チーム一覧