膝・足関節の機能再建を目標に!

現在は相川淳、岩瀬大の2人のスタッフが1つのチームとして北里大学病院、東病院で診療、研究に従事しています。 年々、手術症例も増加し現在では人工膝関節置換術だけでも100例ほど行なっております。前十字靱帯再建や足関節における靱帯再建などのスポーツ整形や足部変形に対する治療も行なっており幅広く対応できる体制となっております。また、基礎研究では成瀬康治が中心となり骨折に対する超音波治療や骨・軟骨再生、骨組織の保存など様々な研究を行なっており、日本整形外科学会や日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会、人工関節学会などの国内のみならず国際学会にも積極的に参加し発表を行なってきました。 膝関節周囲の骨欠損が多い症例に対しては自家骨移植や金属による欠損部の充填が広く受け入れられていますが、やはりなるべく多くの骨を温存した治療を選択すべきと考え、骨バンクに保存した同種骨移植を積極的に併用しています。北里大学整形外科だからできる治療を同種骨移植とともに取り入れ、日々研究しています。 何といっても整形外科の治療の中心はやはり機能再建です。痛みや機能低下に苦しんでいる患者さまの治療ができるよう脊椎外科や股関節外科と共に知識や技術を学び、世の中に発信できる施設となるように一緒に頑張ってみませんか?常に明るく仲が良いスタッフ一同が揃っていますので是非見学に来てください。

人工膝関節全置換術(Total Knee Arthroplasty)と膝関節外科

変形性膝関節症や関節リウマチで保存的治療では改善しない疼痛を緩和し膝関節変形の変形を矯正できる人工膝関節全置換術は現在、最も広く受け入れられ安定した成績が求められる手術です。疼痛により制限されていた日常生活動作やwalkingなどの運動が行なえるようになります。また人工膝関節置換術は医療環境や技術、素材が進歩し15年から20年の耐久性が期待できますが、場合によっては再置換術を要することも少なくありません。 そこで骨欠損が強い症例に対しては当院にある骨バンクに保存した同種骨を積極的に移植し可能な限り骨温存を目指した手術を行なっています。 右膝立位正面の単純レントゲン像で関節裂隙が消失しほぼ関節軟骨が失われている症例に対して人工膝関節全置換術を行ないました。術後は疼痛が緩和されるだけ内反膝が矯正され足がまっすぐになっています。 膝関節外科では人工関節置換術のみならず、高位脛骨骨切り術や関節鏡視下デブリードマン、それにスポーツ外傷に対する靭帯再建も行なっており、それぞれの症例に適した治療を選択します。

膝前十字靭帯損傷にアログラフトも!

サッカー、バスケット、ラグビー、柔道、、ほぼ全てのスポーツで発生しうる膝前十字靭帯断裂。放置すると半月板損傷や変形性膝関節症を続発させてしまいます。北里大学では、通常の骨付き膝蓋腱(BTB)による再建術や、ハムストリング(ST,G)による解剖学的2重束再建術だけでなく、アログラフト(同種靭帯:ご遺体から同意のもとに採取された靭帯。骨バンクコーナー参照。)による再建術も提供できます。海外ではよく行われている術式ですが、国内では骨靭帯バンクが整備された施設は当院含めて2つしかありません。選手生命を脅かすこの怪我は、残念なことに再建術後の再断裂や反対側(健側)の断裂が意外と高い頻度で起きてしまいます。自己組織採取による筋力低下を避けたい方、再断裂の方、傷を小さくしたい方などに適応と考えております。 ハムストリングによる2重束再建術 アログラフトBTBでの長方形骨孔による再建術

足関節捻挫後のインピンジメント

足関節捻挫は日常でよく遭遇する怪我で、軽い捻挫なら皆様も一度は経験しているのではないでしょうか?しかし時には骨折かと思うような腫れや痛みで歩けなくなる捻挫もあります。検査で骨折がなく、重症の捻挫、つまり靭帯損傷と診断された場合は慎重な治療を要します。何故なら、いい加減な治療を行うと、足首の不安定性(ゆるみ)が残存し、骨軟骨損傷、足関節前方インピンジメント(衝突性外骨腫・footballer's ankleなど)、足関節後方インピンジメント(有痛性三角骨・距骨後外側突起など)、変形性足関節症などの様々な後遺症を引き起こすからです。北里大学では、そのような疾患に対し、内視鏡(関節鏡)を用いた治療を積極的に行っております。必要があれば靭帯再建術も併用します。捻挫後に痛みが続いている場合はご相談ください。 足関節後方インピンジメントに対する後足部内視鏡:距骨後外側突起の切除前(左)と切除後(右)術後1,2か月程度でスポーツ復帰が可能です。足関節外側靭帯再建術(薄筋腱を用いた方法。足首を外側から見た写真)強度はもとの靭帯の5-10倍も強くなるため捻挫しにくくなります。術後3か月程度でスポーツ復帰が可能です。

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