チーム医療で関節リウマチを制圧しよう

関節リウマチの有病率は0.5%で、全国におよそ60万人の方が、この原因不明の疾患に悩まれています。関節リウマチの治療の基本は抗リウマチ薬、生物学的製剤、装具、自助具等による保存療法です。近年の関節リウマチに対する抗リウマチ薬、生物学的製剤による治療法の進歩は目覚ましく、数十年前と比較して、格段に進歩しています。しかし、実際には、これらの治療に十分反応せず、残念ながら関節変形が進行し、機能障害や痛みを有する患者様も多くいらっしゃるのが現状です。このような患者様に対しては、日常生活を少しでも過ごしやすくするために、残された組織や人工関節を利用した手術療法を行います。 整形外科の関節リウマチ外来では、内科などからご紹介いただいた患者様に対する外科的治療のマネージメントの他、一人の患者様を診断から治療(生物学的製剤、抗リウマチ薬、リハビリ、手術)まで一貫して診ることが特徴です。しかし、整形外科医一人の力では十分な治療ができないことが多いため、異なる分野の整形外科医師、分野の異なる診療科医師、看護師、理学療法士、作業療法士、放射線技師、薬剤師など多くの医療従事者との協力が必要になります。 北里大学病院の理念である『患者中心の医療』 『共に創りだす医療』をモットーに、チーム医療で関節リウマチを制圧するために日夜頑張っています。

指の人工関節、ご存知ですか?

膝の人工関節置換術は最も広く知られた整形外科手術の一つと思われます。実は、指にもれっきとした人工関節があるんです。それが、右に示すインプラントです。
当院では、日本で開発された機種の一つである、SLFJ(Self locking finger joint)を使用しています。
右の写真は手術を受けられた患者さんのレントゲンです。長年、指の痛みのため細かい作業ができなかった方が、この手術を受け、できるようになりました。
SLFJ(ナカシマメディカル社製)

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