本邦の総人口は、1億2751万人で65歳以上の高齢者人口は、過去最高の2,901万人になり、総人口に占める割合(高齢化率)も22.7%、5人に1人が高齢者、10人に1人が75歳以上人口という「本格的な高齢社会」になったと報告されています。 高齢社会白書によると、先進諸国高齢化率の比較では、我が国は1980年代までは下位、90年代にはほぼ中位でしたが、2005年には最も高い水準となり、世界のどの国もこれまで経験したことのない高齢社会を迎えたとしています。高齢化の速度については、高齢化率が7%を超えてからその倍の14%に達するまでの所要年数(倍化年数)によって比較すると、フランスが115年、スウェーデンが85年、 比較的短いドイツが40年、イギリスが47年であるのに対し、我が国は、1970(昭和45)年に7%を超えると、その24年後の1994(平成6)年には14%に達しました。このように、我が国の高齢化は、世界に例をみない速度で進行しております。北里大学病院整形外科では、骨粗鬆症専門外来を設けて骨折高危険率症例を対象にエビデンスに基づき治療方針を立ています。とくに、骨粗鬆症至適療法(A-TOP:Adequate Treatment of Osteoporosis)研究会の行う全国大規模臨床試験にも積極的に参加して、日本骨粗鬆症学会が主導し目指しているEvidence Based Medicineが行えるようEvidence取得に注力しています。

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